1970年代にはTV・新聞・舞台等で女優やタレントの着付けや構成を担当し、1980年代からは日本国内だけでなく、世界中の国々に日本文化の素晴らしさを伝えるため、毎年海外で着物の伝統や文化の交流をはかり、広く紹介しています。
数々の大学・業界・各界における講演や社員教育を務めながら、和装のプロ、着付けスタイリストの養成をはじめ、きものを愛する人々と一緒に活動を続けております。

着付け教室を開講して初めての一年。和装業界を挙げてのきものショーや数々のテレビ出演、芸能誌「明星」タレントの着付け、海外初のきものショー、着付ソングのレコーディング・・・。
全てが初めて体験することばかりでした。入園時の幼稚園児がいきなり、高校・大学で学ぶことを体験したような、三宅てる乃の原点を、どれも忘れる事ができません。まさしく、座右の銘「体験は宝なり」そのものです。
1971年 | きもの着付学院「美装きものスクール」設立。 |
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1973年 | 全日本きもの振興会推薦第1号に認定。 |
1974年 |
集英社「明星」で山口百恵・郷ひろみ他、タレントの着付・コーディネイト・グラビア担当。
京都着物業界主催「染めと織りの祭典」で着物ショーを3年間担当。 |
1977年 |
着付けソング「着物をハイ着ましょう」「ワルツで帯結び」をレコーディング。
日本テレビ「きよしの出たとこ勝負」2年間レギュラー出演 。 日本テレビ「11PM」出演。 京染卸きもの教室の校長兼任。(1982年まで) |
1978年 | パリ大丸5周年記念イベント・着物ショーをプロデュース。 |
芸能界の仕事をするようになり、和装スタイリストのプロの養成が皆無だと感じ、京都きものファッション協会を設立し、「和装スタイリスト」養成の着付け講座を開講しました。
海外の文化交流も益々増え、戦争中(イラン・イラク戦争)にたった一人でエジプトのきものショーを開催したこともあります。フランスのファッション界との交流の中で着物生地で洋服を創り、ファッション界でも話題になりました。
ベルギーで行われた「ユーロパリア・ジャパン」は天皇陛下が総裁となられ、ヨーロッパ全土に渡って日本の文化芸術が紹介されました。3ヶ月の展示と、2週間のきものショーは大変でしたけれど、一回り大きくなれた年代でした。
1982年 |
和装着付けに関するプロの養成・指導を目的として「京都きものファッション協会」を設立。 同協会会長就任。 集英社「明星ヘアカタログ」の着物着付け、コーディネイトアドバイザーを担当。 日本テレビ「2時のワイドショー」にレギュラーコメンテーターで出演。 |
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1983年 | 和装着付け補正下着「びゅうず」考案・発表。(1988年実用新案認定) |
1984年 | 全日本着物振興会の後援によりフランス・ニースにて着物を紹介するショーを開催。 |
1985年 | ニース市より名誉市民勲章を授与。 |
1986年 |
外務省の要請によりエジプト・カイロ市にて着物ショーの企画・構成・演出・着付けを担当。
梅田コマ劇場「化粧」の着物着付け構成担当。 |
1987年 | 外務省の要請によりオーストラリア・シドニーにて「ロイヤルイースター」の着物ショーの企画・構成・演出・着付けを担当。 |
1989年 |
オリジナルきもの「ゆかりこ」発表。 ベルギー・ヨーロッパ文化芸術の祭典「ユーロパリア’89 JAPAN」にて着物部門の総合プロデュースを担当。 |
1990年代で忘れられない出来事は、先のベルギーの名誉総裁を務められた天皇陛下のお茶会にお招きいただいたことです。主なプロデューサー60名が招待され、天皇、皇后、皇太子様に最前列でお言葉を頂戴いたしました。2年後には和装業界初の外務大臣表彰を、当時の外務大臣である小和田恒様(現在の皇太子妃、雅子様のお父様)からいただき、きものを通して一生の思い出を作ることが出来ました。基礎化粧品「マイテリーヌ」の開発や「かんたん着付け」の発案、オリジナルきもの「ひときわ」の発表など、海外文化交流だけでなく新しい企画にも精力的に取り組んだ年代でした。
1990年 | ユーロパリアの名誉総裁である天皇陛下のお茶会に赤坂御所へ招かれる。 |
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1991年 | 外務省の要請により中国・上海にて日中文化交流のための着物ショーを開催。 |
1992年 |
外務大臣表彰を授与される。
高級自然派基礎化粧品「マイテリーヌ」を開発・発表。 |
1993年 | 外務省の要請によりアメリカ・アトランタにて日米文化交流のための着物ショーを開催。 |
1994年 |
台湾にて文化交流のための着物ショーを開催。
着装に必要な和装小物が全て入った三宅てる乃オリジナル「宝石の筐」を考案・発表。 |
1995年 |
外務省の要請により大統領夫人出席のもとフィリピンのマニラ・セブにて着物ショーを開催。
京都の和装業界、企画等の構成団体主催による「ファッションカンタータ」の着物ショーに参加協力。(以降毎年参加協力。) |
1996年 |
外務省の要請によりノルウェー・オスロにて北欧で初めての着物ショーを開催。
フランス・カンヌにて着物ショーを開催。 |
1997年 |
チェコ共和国のプラハ市にて京都市との姉妹都市締結記念として着物ショーを開催。
フランス・オルリアンにて着物ショーを開催。 |
1998年 | 三宅てる乃オリジナル着物「ひときわ」を発表。 |
1999年 | ギリシャ・アテネにて修好百周年を記念した着物ショーを開催。 |
毎年世界各国から文化交流のオファーがありました。
ヨーロッパから帰国できず、カナダへの大西洋横断の旅に120枚の着物を持っての大移動。あんなエネルギーは何処から出たのかな。
自国の文化を誇りに思ってこその海外進出であると考えています。「日本人に生まれて良かった」と思える日々を皆様と分かち合いたい。
何時まで続けられるかな。まだまだ大丈夫。素晴らしい先輩先人、仲間に囲まれ幸福を感じられる日々に、感謝!感謝!です。
2000年 |
フランス・エビアン、アヌシーにて市主催の文化交流事業として着物ショーを開催。 カナダ・トロントにて「アクセス2000JAPAN」のオープニングセレモニーとして渡辺貞夫らに先駆け着物ショーを開催。 |
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2002年 | フランス・ノルマンディー地方のカン市にて「カン国際博覧会」の特別企画「日本展」のメインイベントとして着物ショーを開催。 |
2004年 |
モナコ公国にて、「新成人・淑女のきもの国際文化交流会」を実施。
同国にて「きもの女王コンテスト」を開催。 |
2005年 | ベルギー・トゥルネーで行われた「国際アートテキスタイル・トリエンナーレ」のゲスト国代表として着物展示・着物ショー開催。世界から応募された「キモノスタイル」 |
2007年 | アメリカ・サンフランシスコにて行われた「さくら祭り」40周年記念事業に参加。 |
2009年 | バルト三国/リトアニアにて、チャリティーきものショーを開催 国立小児癌センターへ慰問 |
2012年 | イタリア/ベネチアカーニバルにて「きものショー」開催 |
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2015年 | ドイツ/ライブチヒ「ゲヴァントハウス」にて 1000年記の記念文化交流のためのきものショー開催 |