京都きものファッション協会Association of Kyoto kimono fashion

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京都市教育委員会主催「ゆかた研修会開催」

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平成24年7月25日、 京都市内家庭科の先生方対象ゆかたの着方研修会が、
京都市教育総合教育センターにて行われた。

目的: 中学校技術・家庭科新学習要領において、「和服の基本的な着装」
     の取り扱いが示されたことを受け、中学校・高等学校・総合支援学校
     各校において、当該学習の指導を適切に行えるよう、教科担当教員に
     対して、和装教育についての講義とゆかたの実技研修を行う。

以上の目的の下に約2時間30分に亘り、20数名(内男性2人)が受講。
: 市田ひろみ(全国和装学院連合会会長)の挨拶のあと
: 三宅てる乃(三宅てる乃アカデミー校長・京都きものファッション協会会長)が
  「和装の歴史・意義と中学生への和装教育について」と題して約30分の講義を担当した。

まず、きものの、歴史・自然との関わり、常々講演で話す
「きものはその人の人生と共に歩む」最初に、ゆかたの着付け
を習った子供達が、将来のきものファンにつながっていって
ほしいものだ。

着付け実技指導は、峰村有紀先生(京都きもの学院京都本校学院長)
福島照美先生(全国きもの指導者協会代表)がゆかた・帯の結び方を紹介。

引き続き京都を代表する、きもの学院の院長又は代表が各
グループごとに分かれ熱心な指導にあたられた。

講習を受けられた先生方も、生徒に教える前にまず自分が着られないと
と一生懸命着付けに没頭された。

少し遅れている先生の応援に回る三宅校長。

着あがったゆかた姿でマナーの実技「挨拶の仕方・階段の上がり方・
物を拾うしぐさ、等々と、きもののたたみ方まで、2時間30分の研修会が
終了した。

この運動が始まって16年、和装業界の悲願といえる「中学生に和服の着装」
がこれから、受講された若い先生方の和文化に対する熱い想いをたぎらせて
いただくことだ。

そして、今大きな社会問題になっている、「いじめ」問題などの解消にも
繋がることを祈ってやまない。